Project取り組み

  • ものデザインコラボLAB

【開発事例】加工紙メーカー:柏原加工紙株式会社

Q:事業内容について


創業59年。兵庫県丹波市にて物流用の包装資材をメイン事業に紙製造一筋の会社です。自社の強みとしては、ワックス、エンボス、糸入り、貼り合わせという4つの加工を1社で内製化していることでこれらの加工を自由に組み合わせて、様々な特徴を持った加工紙を生み出すことができます。


その中で、既存の技術を活かして2013年に自社の紙ブランド「teshio paper」
を立ち上げて、これまでにない販路を目指しました。
小ロット多品種で防水性が活かせるお花業界向けのラッピングペーパーとして
販売しています。
この紙を活かしたペーパープロダクトを作りたいと考えていましたがなかなか
商品化できずにいました。

 

「エンボス加工機」

「ワックス加工機」

「糸入り加工機」


Q:コラボラボに参加したきっかけ
お花業界だけではなく、ユーザーの方に手に届き、実際に使って頂けるような紙の雑貨をコラボラボに参加することでつくれると考え、応募しました。
まずは、事前説明会に参加し、これまで取り組まれた方の事例を聞きました。その後、参加者の交流を深める懇親会にも参加しより興味を持ちました。

Q:1年目で実際にコラボラボで取り組まれたこと
まず最初に自社の素材や技術を改めて徹底的に「知る」ことからはじめました。今後、紙の文具や雑貨をつくりたいと考えていた中ですでにある多くの競合他社をリサーチしました。このタイミングで再度自社の加工機について調べたことで、競合他社との差別化できるポイントについてはっきりと理解できました。

差別化ポイント:
「すでにある紙の文具(競合ブランド)とは違う紙の素材自体に付加価値があり、それを1点だけではなく、量産できること。」
いくつも軸をつくったポジショニングマップから検証する
ことで、より目指す先を明確にしていきました。
さらに、自社の強みの洗い出しでは、3つの強みなどを明確にしていきました。
3つの強み:
①定期的に素材開発し、製造していける体制があること
②自社で開発した新素材を使用した紙文具開発
③小ロットから大ロット加工まで取り組めること
自社の想い:
全国の方々にteshio paperの紙を知ってもらいたい。
コンセプト:
 常に進化した紙を提供していく加工紙メーカー

このようにしてteshio paperのブランドの方向性を整理して、
今後の販路をまとめました。
・紙の素材売り
・紙のインテリアキット
・イベント出展
そしてコラボラボでは、teshio paperの紙の特徴を活かして
紙のインテリアキットをつくりたいと考えました。
平面素材としての紙を立体感のある紙の造形物として
実用性より触って見て楽しめる観賞用の商品を目指しました。

2年目:
「紙のインテリアキット」の開発に取り組みました。
まずはじめに商品アイディアブレストを行いました。
・ふわふわインテリアキット
・日本の和のモチーフを利用した風車

試作開発を繰り返しながら「紙博」や展示会で実際に販売しました。
その場で商品の反応をお客さまからダイレクトに聞くことができ、
価格設定や販売方法など確認しながら進めていきました。
その過程で、この紙の素材の特徴や可能性を感じることができ、紙雑貨の定番品である封筒を作り販売しました。

Q:最終的にどのような結果になりましたか?
開発した花車とふわふわインテリアキットをもとにteshio paperのデザインも刷新し、2019年2月のギフトショーに出展しました。紙の雑貨屋やインテリアショップなどとも取引が決まり、展開していきました。
他にもこのコラボラボでつながったナガサワ文具センターさまでも販売が決まり、イベント出展などもさせていただいています。また販売を通して、商品の入数や価格などアップデートしないといけないことも見えてきました。

Q:参加して印象に残ったことはありますか?
漠然と紙雑貨をつくって売りたいと考えていた中で、どのように考えてつくっていったらよいかが一から最後までわかったこと。
あと他の参加者の方と一緒に取り組むので、共に頑張ろうと思いながらできたです。
Q:今後自社でどのように活かして行きたいと考えていますか?
紙博のイベントや自社のECサイトを通じてより多くの方々に認知してもらうために、作り方や使用方法などいろんな楽しみ方を動画で紹介しています。日本の紙“teshio paper”として愛される紙になれれば嬉しいです。